年々、寒さに弱くなってきたので、ファッション性より「とにかく寒さを避けて、快適に過ごしたい」という思いが強くなりました。
例えば、これまではインナー、トップス(上着)、アウター(コート等)の3枚だけだったのが、4~5枚は着ないと寒さで体調を崩すようになりました。
そのため、新しく買う服も半分以上がユニクロか無印良品になっています。
理由は、「失敗しやすい」のと「商品サイクルが早い」から。
ハイテク素材の技術進展が目まぐるしい中、家電同様、洋服も1年単位で買い替える方が、とっても便利で快適だと気がついたのです。
逆にデザインやブランドが好きなら、若いうちに着たい洋服を着ておかないといけません。
全員がそうなるとは言いませんが、歳を取ると寒さや快適さの占める割合が高くなり「洋服選びの基準が変わってくる」から。そして、それが理由で「着たい服でも着なくなる」という現象が起こります。
という訳で、今回は「ユニクロ」、「無印良品」のおすすめアイテムです。
※結論だけ先に見る
■快適な服装のキーワード
自分にとっての快適な服装とはなにか?季節を問わず服を着る際、快適に過ごすための秘訣。
それは、「保温」と「ベンチレーション(湿度調整・通気性)」でした。
寒さが苦手だと、たとえ夏場でも至るところで冷房を浴びて体調を崩しそうになることがあります。つまり1年中を通して「暖の確保=保温」が最重要課題なのです。
平熱が36度以下の人は低体温とされ、36度以上の人と比べると免疫力が落ちるといわていますが、そのことからも人間の体温は高いほうが健康的だとわかります。
個人的には36.5-37.5度だと調子が良いです。
次に、暖の確保をして身体が温まってくると、体温調節のため発汗します。
この汗を適切に処理できないと、汗で冷えたり、服が湿って不快の原因にもなります。「ベンチレーション(湿度調整・通気性)」では、この汗冷えや不快感を取り除くことが目的です。そうすれば、心置きなく身体を温められます。
ここまでをまとめると、以下の通り。
・身体を温めるのは体調管理・健康維持にとても重要
・でも、温まると汗をかき不快の原因になる
・通気性を確保して心置きなく身体を温める
→とっても快適!かつ健康!!!
■キーワードの解説
それぞれのキーワードを具体的に解説します。「保温」
身体の温度(体温)を一定に保つのに一番簡単な方法は空気の層を纏うこと。アウター/パンツは、これを目的に選びます。
オシャレさやライフスタイルはいったん置いときましょう。
空気の層については、魔法瓶やダウンジャケットを考えると解りやすいです。
魔法瓶はステンレスボトルの内側に真空層を備えることで、外側への熱の移動(熱伝導)を遮断します。
ダウンジャケットの場合は、無数の空気をカプセル状に溜め込んだ羽毛で、身体と外気の間に空気層を作り、冷気を遮断します。
他にも、住宅の2重窓も同様です。
ガラスを隔てただけだと熱伝導が発生するため、窓の中間に空気を閉じ込めた層を作ります。室外と室内の間に空気の層を作り冷気を遮断することで暖を確保しているのです。
これが「保温」の原理原則です。
仮に、人間の身体も真空で包んだら保温性は高そうですが、今度は汗の逃げ場がなく、蒸れて不快になりそうですね。
レインシューズなどを想像すれば、通気性を完全に遮断することの弊害も容易に想像できます。
「ベンチレーション(湿度調整・通気性)」
快適さのために必要な「ベンチレーション」ですが、そのためには「汗を素早く吸収」し、「吸収した汗が乾きやすい」ことがポイントです。冬場だとヒートテックなどの「吸湿発熱」アイテムを選びがちですが、素材自体の発熱は特に重要視していません。あくまで吸湿・放湿が大切です。
※NGアイテムとその理由
参考までにNGアイテム(「吸湿発熱」、「ラバーブーツ」)についても解説します。「吸湿発熱」
寒さが苦手な上に「肌も弱い」と肌荒れの原因になります。
そのため、化学繊維ではなく「吸湿発熱」商品を避けるようにしています。
ユニクロでいう「ヒートテック」ですが、どの会社の商品であっても「吸湿発熱」素材は、気をつけたほうが良いです。
肌が荒れる原因は、おそらく肌表面の皮膚に含まれている水分も積極的に吸収している用に感じます。
冬場で乾燥に加え、肌表面の水分を積極的に奪われることで、肌が尋常ではないくらいに乾燥します。
また既に暑いときも汗をかくので、暑さがブーストしてしまいます。
人間の身体は常に発熱して、身体の水分を外に放出しているのでそれを利用して居ると思われますが、寒いときにあまり役に立たず、暑いときは暑さがブーストする印象です。
体内からの湿気を活かすか、肌荒れを防ぐかのトレードオフです。
化学繊維は、肌に優しくないと言われますが、個人差があるでしょう。
速乾性が高いなどの利点を考慮したとき、「吸湿発熱」は合いませんでした。
「ラバーブーツ」
オールラバー(ゴム製)のハイカットシューズ、ブーツなど、透湿性がない商品も、不快でNGでした。
レインシューズで、雨に濡れたくないと完全防水のラバー製品を選ぶと、雨に濡れなくても自分の汗で靴下が濡れてしまいます。
せめてラバーシューズ(ローファータイプ)など、ラバー製品でも汗を逃がすことが出来る商品にしています。
■洋服選び実践
アウター編
外気を遮断して「保温」するのにユニクロの「防風シリーズ」を活用しています。防風シリーズは、生地の中の防風フィルムが入っているため、風の侵入を防ぎ、保温効果を発揮します。
アウターとしても着れるし、アウターの中に着ることも出来ます。
アウターは、防風シリーズ以外でも、「ウルトラライトダウン」や「ハイブリッドダウンパーカ」など優秀な商品が多いため、自分の好みで選ぶことができます。
ちなみに防風シリーズのパーカーは、メンズが無いためがレディースのみになります。
※男性でも着用可能です ※サイズ(メンズ/レディースの互換性)に関しては後述しています
「防風シリーズ」のラインナップ縮小傾向は最近の懸念事項です。
新しく登場したブロックテックシリーズが防風機能を有しているため、そこに統合されてしまう可能性もあります。
ちなみに、「ブロックテックシリーズ」は、風を防ぐ以外の機能が皆無のため春~秋用です。「ライトパデットパーカ」は冬用で試してみたい商品です。
パンツ編
防風シリーズがオススメの最大の理由はパンツがあることです。中でもレディースの「防風エクストラウォームイージーパンツ」は、ビジネスシーンでも利用可能なシルエットで、一番利用しているアイテムです。
冬場の太ももの冷えを軽減してくれます。
※男性でも着用可能です
※サイズ(メンズ/レディースの互換性)に関しては後述しています
メンズにも「防風ストレッチスリムフィットチノ」があり、一昔前はこれをヘビーローテしていました。
チノパンは、コットンで出来ているためスウェットなどにも合わせやすいです。
逆に、レディースのイージーパンツは表面がポリエステル素材のため、上下の相性が出てきます。
ただし、チノパンはメンズということもありシルエットが野暮ったくなります。
また、メンズのイージーパンツもありますが、デザインが完全にアウトドア向けなため日常使いに適していません。
インナー編
「汗を素早く吸収する」のは、ほとんどの洋服(肌着)でカバーできますが、「吸収した汗を素早く乾かす」ことについては、ユニクロ「エアリズム」と無印良品「汗取りパッド付シリーズ」、「綿とウールで真冬もあったか」シリーズ上下が優れています。※汗取りパッド付シリーズは、男性でも着用可能です
※サイズ(メンズ/レディースの互換性)に関しては後述しています
エアリズムの機能特徴:
吸湿・放湿、ドライ、放熱、接触冷感、抗菌防臭、消臭
汗取りパッド付シリーズの機能特徴:
オーガニックコットンに特殊構造の糸を加えた、汗を素早く吸う素材
※放湿や速乾の記載は有りませんが機能は充分です。またオーガニックコットンのため、化繊が気になる場合にもオススメです。
綿とウールで真冬もあったかシリーズの機能特徴:
吸放湿性、抗菌防臭性に優れた天然の機能性素材
すべてレディースをオススメします。
メンズは、スーツのシャツ下の想定なのか、襟がないと肌着が見えることがあります。
レディースでは、「アウターにひびきにくいデザイン」、「アウターから見えにくい、深めのネックライン」などの工夫があります。
そのため、男性もレディースを選んだ方が便利に着回せます。
脱スーツなら、レディース一択でしょう。
これだけで、防風・防寒対策で汗をかいても、汗を素早く吸収・放出して快適に過ごせるようになります。
また先程も言いましたが、寒がりの人は夏でも冷房対策で厚着になりがちです。
厚手の服の下にエアリズム等を着ておけば、汗をかいても快適だし(これが本来の使い方ですが)、汗冷えを防げるので一年中使えます。
ただし、汗は上に着ている服が吸収するだけなので、多汗の場合、汗ジミを抑えるまでできません。
綿とウールで真冬もあったかシリーズは、冬は寒さ対策の補強アイテムとして、夏は
生地が厚手のため一枚で着れます。
積極的なウールの夏利用をしたいので、買い増し予定のアイテムです。
※防寒靴(おまけ)
ワークマンの「防水シューズ」を使っています。今年はブラック色の販売がなく、ベージュとカーキのみ。「防寒ブーツ」ならブラックもあるけど、シューズタイプの方が履くのも楽チンで、暖かさも十分でした。
防水シューズのブラックは2018年秋冬で発売されてたけど、当時でも早々に完売するほどの人気っぷり。
ただし、ビジネス用途となると難しいですね。
無印良品でも「撥水ブーツ」 が売られてますが、シューズタイプで作ってほしいです。
ワークマンの「防水シューズ」の良い点は、接地面から4センチまでが防水性で、それ以外はキルティングの防寒・透湿仕様になってるところ。
これで足のムレをと保温性のバランスを取り、高い保温性と快適性を実現しています。もちろん雨の日にも履けましす。
実際に変える商品だと「[ブラッチャーノ] ZIP付きムートンブーツ」(晴天用途)が狙い目です。そう考えるとビジネス用途に耐えられる防寒シューズは中々ないですね。
■デザインの不満を解消する、サイズの互換性
最近はユニセックスデザインが主流なため、アイテムによっては男女差が殆どないように思います。それでも、細かいデザインやシルエットの部分で、女性向けの方が使いやすいです。さすがに、試着するのは申し訳ないので、サイズ表とにらめっこして、近いサイズを買っています。商品によっては、M、L、XLとサイズ買いをします。
一番良いのは、男性で近いサイズを探して試着してみることです。
例えば、脚の長さを男性サイズでフィットさせるとウエストが緩くなる場合、
股下はメンズM、ウエストはメンズSサイズなら、レディースでフィットする可能性が高いです。
メンズの股下が同じ数値のレディースを探し、ウエストが許容値であれば、大きく失敗することは無いでしょう。
ただし、注意点は以下2つです。
1.レディースの上着の場合は着丈が短い傾向です
2.レディースのパンツは同サイズでもヒップが大きい場合があります
参考までに、互換例を記載します。
例)174cm、痩せ型の場合
ユニクロ
トップス:メンズM≒レディースXL
パンツ:メンズM≒レディースM
※アウターは試着して好みのサイズで
無印
トップス:メンズM≒レディースXL
パンツ:メンズM≒レディースXL
※パンツはレギンスのみ。
パンツは一番難しいです。
ユニクロのSは、サイズ表を見ただけで小さかったので、MとL両方買って、最終的にMがジャストサイズでした。(レディースMを買ってもお尻周りが大きくてブカブカということもありました)
無印では、レギンスしか購入経験がないため、パンツを買う場合には改めてレディースM~Lを検討します。(今のところ予定なし)
■まとめ
アウターは、「ハイブリッドダウンパーカ」や「ウルトラライトダウン」など自由でOK。パンツは、レディースの「防風エクストラウォームイージーパンツ」。
インナーは、 ユニクロ「エアリズム」と無印良品「汗取りパッド付シリーズ」。
これでも寒いときは、無印の「綿とウールで真冬もあったか」シリーズ上下で保温力を強化します。
上ならエアリズムなど肌着のあとに、綿とウールで真冬もあったかの8分丈を着て、下は綿とウールで真冬もあったかのレギンスをはいてから防風イージーパンツです。
これで、かなり温かいです。
サイズの互換性は 、アウターは自由に試着するとして、
トップスなら、メンズM≒レディースXL。
パンツなら、メンズM≒レディースM~XL。
寒い家に住んでいると、寿命が4年縮むなんて記事も見かけたので、暖を取って穏やかに暮らすことは生きていく上でとても大事だなと痛感しています。
在宅時だけに関して言えば、家の窓を複層ガラスにして暖を取るのが、とてもコスパの良い方法だと感じます。
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