勝間和代さんの「勝間式 超ロジカル家事」「勝間式食事ハック」を読んで、自分の食生活を見直そうと思い立ち、今後の行動方針をまとめてみました。
また、外資系コンサルをされていた勝間さんの思考術もためになったので、その辺にも触れています。
■導入時の心構え5つ + ポイント3つ + 時間割引率
まずは心構えから。- ゼロベースで考え、「家事ハック」をやるべきかどうか考える
- 質は落とさず、生産性を高め、リターンを最大化する
- リーダーとしての自覚、主体性を持つ (すべて自分の責任・権限で行う)
- フレームワークを決めて情報を整理し「決断」、細かな効果検証で「改善」
- 継続する持久力(楽であること)
この辺の考え方は仕事そのものです。
また、勝間さんは、
「調理器具とパソコンは同じ」
と指摘しているのが印象的でした。
電話やFAX、紙の見積書作成が、メールやチャット、電子記録に置き換わり、生産性が圧倒的に飛躍したように、プライベートでもテクノロジーを駆使し、生産性を高めようと主張しています。
「初期コストと学習が必要ですが、圧倒的に便利になる」
コンビニ弁当やスーパーのお惣菜で、何とかなっていたので、「わざわざ新しくやる必要あるの?」とも思いましたが、言われてみれば確かにその通りで、”文明の利器を使わない手はない”です。
普段の生活の延長で考えていると思いも寄らないので、まさに慧眼でした。
また、「加工食品は貧困ビジネス」や「英語が話せない理由と同じ」など、斬新な切り口の主張があり、とても面白いです。
少し話が脱線しましたが、話をもとに戻すと、
導入を決めるにあたり、ポイントは3つ。
- 時間(手間)
- 健康
- 価格
それぞれの食事方法での、メリット・デメリットは以下の通りです。(自分調べ)
食事方法のメリデメ |
- 外食:時間と価格を追求すれば、こんなに楽なものはないが栄養面に偏りがでる
- コンビニ:価格は意外と700-800円程度で何とかなるが健康面に不安あり
- スーパー惣菜:比較的、便利で健康的な食生活を安価で実現できる
- 自炊:これまではパスタばかりで、健康的とは言い難い状態。時間もかかった
- 食事ハック:見立てでは健康的な食事を、限りなく低コストと低時間で実現
本書では、スーパーの惣菜や外食チェーンと比べても、お金も時間も同等かそれ以下とありましたが、さすがにそれは無理がありそうです。おそらく、ターゲット層や前提条件が異なるのでしょう。
それでも、この本を手に取り、食事ハックをしてみようと興味が湧いたのは、「時間割引率」を無意識に考えていたからです。
勝間さんは、時間割引率について、以下のように噛み砕いて解説しています。
「私たちは短期に重要なことばかり毎日やってしまい、
長期的に重要な事は全て後回しにする傾向があります」
”若いうち”や”身体が強い人”は無茶な食生活を続けても、日常生活にそこまで支障をきたしません。しかし、歳を重ねるにつれ食生活の乱れは身体に深刻な害を及ぼし、体調不良の形で実生活に影響を及ぼし始めます。
最終的に食事ハック導入の決定打になったのは、コンビニや外食、スーパーの惣菜を続けていると、お腹は満たせても長期的な健康の視点ではマイナスだからです。
今までは自炊と外食を秤にかけると、外食の楽さに負けていましたが(健康的な調理もしていなかったし)、テクノロジーを活用した食事ハックなら、健康的な調理も継続できそうです。
■生活への組み込み方
実生活に取り入れた場合も想定しました。1日1.5食~2食程度ですが、仮に3食になっても無理なく続けられるよう3段階で設定しています。
- 初級:朝→なし、昼→自由、夜→食事ハック
- 中級:朝→晩御飯の残り、昼→自由、夜→食事ハック
- 上級:朝→昼御飯の余り(食事ハック)、昼→お弁当(食事ハック)、夜→食事ハックで夜と翌日の仕込み
慣れてしまえば、上級でもまったく問題なさそうです。
ただ、料理レパートリーが少ないうちは、毎日夜ご飯を用意するだけでも大変そうなので、まずは簡単なレパートリーを増やしていきたいです。
ルーチーン化して、お弁当までできればよいですが、日常的に健康メニューを取り入れる習慣が目的のため、ひとまずそこをゴールとします。
むしろ、ここで最大の障害に感じたのは、洗い物でした。
ホットクックにせよヘルシオにせよ、洗い物の時間はバカになりません。今までなら、プラトレーを捨てるだけでしたが、「自炊回数×1-2回」の洗い物が発生します。
食事が終わり、食器を放り込んでおけば、次の料理で使える状態になる。
ワンタッチ&メンテナンスフリーの食洗機は、食事ハックに必要不可欠です。
食洗機の性能で、自炊の頻度&継続日数さえ変わってきそうです。
シミュレーションしてみて、自分の中の「洗い物に対する抵抗感」が、想像以上に強いと気付かされました。
炊飯器にしても、ホットクックにしても、デカい内釜を洗うため、それを収容できることと、できれば同時に他のお皿も洗える食洗機が一番です。最終的には、スペースや価格、導入コストと要相談です。
サイトのスペックも見ますが、こういうとき、家電量販店で実物を確認できるのは本当にありがたいですね。
(ホットクックのサイト上では「内鍋は食洗機で洗わないでください。」とありました。一部食器は、毎日の手洗いが必須かもしれません)
■実際に何を買ってどう使う?
現在、自宅にある食事用家電は、冷蔵庫と電子レンジのみ。必要な家電をどこまで見極められるか=無駄な買い物をしないか、も大切です。
食事ハックで解説されていた家電は以下の通り。
【家電別機能説明】
- 炊飯器(象印)=ご飯を炊く
- ホットクック=炊く、蒸す、煮る(時間の設定が細かい、撹拌機能有)
- 煮込み自慢=炊く、蒸す、煮る (撹拌機能なし)
- ヘルシオ= 焼きもの、炒めもの
- ホームベーカリー=パンを焼く、生地をこねる、発酵させる
- 食洗機=洗う、乾かす
冷蔵庫=保管⇒持ってる電子レンジ=温める⇒持ってる
特にホットクックを推薦している印象でした。
ホットクックの特徴としては、撹拌機能と時間の細かな設定と、低温調理(非圧力鍋)にあります。逆に、上記の特徴が必要でなければ、煮込み自慢やその他の圧力電子鍋でも充分で、初期コストも調理時間も抑えられます。
例えば、「ツインシェフ」なる家電も発売されています。
撹拌機能無しで、温度調節のみですが、2つの釜で同時に調理可能。温度管理だけで良ければホットクックの2台持ちよりお得で、検討する価値があります。
価格は税抜19,800円とホットクックよりも40%ほど安いです。
決め手は、自分の生活スタイルや作りたい料理から逆算すると良さそうです。
食事ハックを使った料理アイデアは、本でもいくつか紹介されてますが、ホットクックや煮込み自慢、ヘルシオのレシピサイトも参考になります。
※脂質・糖質・塩分の取り過ぎは要注意。健康的には未加工の野菜摂取(特にホールフード)が超重要!
【想定献立メニュー】
- 玄米リゾット
- きのこリゾット、トマトリゾット、コーンスープリゾットなどご飯の代わりに玄米を入れる。他にもクラムチャウダーやミネストローネにも応用。
- 牛乳の代わりに豆乳、肉の代わりに豆を使用。
- 野菜は、玉ねぎ、きのこ類(エリンギ、しめじ)、じゃがいも、人参、トマト、豆類(大豆、ひよこ豆、いんげん豆)。
- スープ+全粒粉パン(天然酵母使用)
- 豚汁+味噌汁+(うどん)の肉抜き
- 豚汁にうどんを入れる。
- うどんは糖質の塊だから本当なら非推奨。(たまになら良いか)
- 食材は、ごぼう、里いも、こんにゃく、にんじん、白ねぎ、生しいたけ、みそ、油揚げ、豆腐、小松菜。
- おでん+残り汁で玄米茶飯
- おでんを食べて残り汁で玄米を食べる。
- おでんの食材も出来合いを買うと加工食品のため、つみれ、さつま揚げ、はんぺん、ちくわなどの練り物には注意が必要。おでん専用ではなく、通常商品として調達できるものが良さそう。
- 食材は、大根、じゃがいも、こんにゃく、ちくわ、昆布、厚揚げ。
最初にホットクックのサイトを閲覧したせいか、実際のメニューを考えてもホットクックと食洗機さえあれば、実現出来そうです。献立メニューを考えている際も、うすうすと感じました。
あとは、勝間さんが実践しているようにホットクック2台持ちにするかどうかです。
玄米を美味しく食べるなら、炊飯器も良さそうですが、ホットクックでも問題なく炊けるようなのです。ホットクック2台、またはホットクック+炊飯器が現実的です。
ホットクックは、蒸し板がついているため、蒸し板(上段)と内釜(下段)で、2品同時に調理可能ですが、蒸し板には穴がついているため、汁物(ご飯を炊く)+汁物(豚汁を煮込む)はできません。
そのため、ご飯も食べるならリゾットにするか炊飯器を別途購入する必要があります。
上記に加え、「食洗機どうしよう問題」もあります。
炊飯器にせよホットクックにせよ、内釜の手洗いは避けられなさそうです。
ちなみに、内釜サイズは、高さ11.6cm☓幅直径18.2cm※持ち手込(19.5cm)です。
自己責任で、食洗機に入れるとしたら、サイズ的にはどれも入りそうです。
価格との相談やメーカーの好み次第でしょうか。
スモールスタートなら、全器具合計で約7万円からスタートできます。
パンとスープをメインにして豆乳も使わなければ、油モノはないので、「お急ぎモード・ソフト洗いモード」で汚れがキレイに落ちそうです。
野菜も列記してみましたが、他の料理と似通っていて使いまわしも簡単にできそうです。
まず主食がパンの自炊に慣れてから、その後、玄米に移行すれば負担も少なさそうです。
炊飯器の購入検討もその時で良いでしょう。
また、食洗機とホットクックだけなら、置き場所の確保も簡単に目処が立ちます。
約7万円。パソコンを買うこと考えたらその位かかりますし、いま使っているパソコンも15万円程度と考えると、妥当な出費です。問題は継続できるかどうか。
朝と夜にゆとりのある生活へのシフトが必要ですが、導入してみる価値はありそうです。
■まとめ
ホットクックの単身用と、食洗機だけなら約7万円で導入可能。パンは外注して購入可能。野菜は共通している物が多いので、使いまわし可能。
自炊の時間をほんの少し確保するために、生活習慣を変えられるか。
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