「洗たくマグちゃん」 を販売する宮本製作所に動きがありました。
2021.07.26 「洗たくマグちゃん」の洗浄テスト(社内試験)につきまして
2021.08.10 マグちゃんひろば 開設のお知らせ。
2021.09.07 マグちゃんの「汚れ落ち」について、環境団体がモニターアンケート調査を実施しました。
当ブログでの過去記事は下記の通りです。
2021-05-03 「洗たくマグちゃん」が落とせない汚れは何だったのか?
2021-06-04 「洗たくマグちゃん」批判記事に対する見解と、宮本製作所のいまに知る。
2021-06-04 「洗たくマグちゃん」批判記事に対する見解と、宮本製作所のいまに知る。
ポイントはざっくり以下の通りです。
- 広告が過剰表現で、根拠は不十分だった!
- アルカリ性の水だったら、洗浄力はどうなのか?(再試験はするの?しないの?)
- 消費者の洗浄力に対する満足度や、(過剰表現による)ミスマッチは?
広告については、この一件で反省したとのことで、他2点についてリリース内容を見ていきます。
トピックス
- 洗濯テストの結果
- マグちゃんひろば
- 環境団体によるモニターアンケート調査
- まとめ
・洗濯テストの結果
洗浄力と公平な第三者機関による調査はされるのか?この1点を企業姿勢としてずっと気にしていました。
結論から言うと、「再試験はしたけど、また社内調査かい!」 です。
現在も鋭意試験中につき、全ての試験内容をお伝えすることが出来かねておりますが、弊社で実施する洗たくマグちゃんの試験内容の一部について、お知らせいたします。
ただし、現在も調査中とのことで、早急に判断せず見守りたいです。
当試験の結果に、不正や偽りはございませんが、試験条件の見直しや、試験実施回数が不足していることは事実であり、弊社は、その事実を真摯に受け止め、データの再取得に向けて、より一層注力しております。また、データの再取得についても実施する意思はあるようです。
消費者庁より合理的と承認されるデータの取得に向けて、今後とも大学や専門の外部機関と連携し、洗浄・消臭・除菌に関する製品テスト、研究開発に力を入れてまいります。データ取得自体は検査すれば簡単にできそうですが、試験条件の設定が困難なのでしょうか? 研究開発するにせよ、現状のデータは必要です。
また、外部検査機関の試験と並行して、弊社の研究所でも洗たくマグちゃんの洗濯効果に関する試験を重ねております。だから、社内調査はええっちゅうねん!
第三者機関によるデータを出してって話です。
「洗たくマグちゃん」は理系の人も居ると思われますが、アレなんですかね。
このままだと、「納得いく結果が得られなかったから濁している」と邪推されてもおかしくない残念な対応です。
洗濯テストの試験内容が写真とともに掲載されていますが数値は全くなく、また洗浄力テストと勘違いしていましたが洗濯テストでした。(リリースタイトルは洗浄テストでしたが)
社内にある13台の実験用洗濯機の洗濯テストとのことで、もしかしたら実験用洗濯機のテスト(洗濯機メーカー?)かと思いました。
宮本製作所には、誠実な対応を期待します。(数値的根拠を!)
・マグちゃんひろば
おそらくは、消費者とのミスマッチを防ぐ目的で、8月10日に「マグちゃんひろば」がオープンしています。
現在は、「お気に入りポイント(利用アイデア)」、「出会ったきっかけ」のテーマで投稿を呼びかけています。
ECサイトのレビューのようなファンサイトのような感じで、これはこれでミスマッチを防ぐ目的ならOKですが、そもそもファンコミュニティのため、ネガティブレビューは存在しないでしょう。
SNS上(Twitter、Facebook、Instagram)でのハッシュタグは、「#マグちゃんひろば」、「#マグちゃんのある暮らし」です。
・環境団体によるモニターアンケート調査
環境団体「NPO法人食品と暮らしの安全基金」による「マグちゃんの『汚れ落ち』について、モニターアンケート調査」です。
以前の記事でも指摘したように、件のNPO環境団体はマグちゃんに好意的な団体です。
しかも、モニターアンケート調査とのことで、ただの満足度調査です。
一番大事なことは、満足度調査(個人がどう思うかの結果)は科学的に何の根拠にもなりません。
また、この団体は
「風邪の効き始めに効く」と書かれた市販の漢方薬で治せば、コロナ患者が増えないので、社会問題は解消する、という報道をしてきました。
とサイトに堂々と記載があります。
正しいことをして世の中に貢献したい気持ちに対し、実際の知識や行動が追いついていない印象です。DHCの「独自調査ランキングNo.1」商法と変わらない危うさがあります。
・まとめ
宮本製作所が再試験を行う意思はあるようで安心しました。
また、「アルカリ水に一定の洗浄効果は期待できる」問題についても、水で洗う以上の効果は期待できると考えます。
その辺は大きく変わりませんが、企業姿勢として宮本製作所の浅はかさや隠蔽体質、不誠実さと捉えられる箇所が散見されます。
何が恐ろしいかって、おそらく当人たちは何の悪気もなくやっていて、本当に良いことをしていると思いながら、経済活動のルールを逸脱したと思われる所です。
政治家たちの不適切発言同様、時代の流れについていけない高齢企業(地方企業)の隠蔽体質が、今後も様々な場面で問題を引き起こしかねないと感じています。
「数値的根拠を!」
宮本製作所は、この1点を胸に刻み情報公開に努めてほしいです。