目次
■エアリズムシームレスタイプの発売に寄せて
■シームレスタイプの問題点
■エアリズムのベンチレーション活用
■ユニクロ購入戦略
■おまけ
■エアリズムシームレスタイプの発売に寄せて
ユニクロでシームレスタイプのエアリズムが発売されていたので買いました。
以前、3-4年前に発売されたときは、毎年買えると思い込んでたので数枚しか購入しませんでしたが、翌年以降、発売されず後悔したことが思い出されます。
その後、再販を望む声多数にもかかわらず実現されなかったのが、今年ようやく叶いました。
いろいろな意見はあると思いますが、個人的にはオススメの一着で未だ使ったことがないなら、一回は試してみる価値のある商品です。
男性で普段がユニクロS-Mサイズであれば、女性のL-XLの着用が可能です。
店舗ではLサイズのみですが、ネットならXLも購入可能です。
■シームレスタイプの問題点
しかし、今回のタイプには残念な点もあります。
それは前回と異なり、完全シームレスではなく首周りのみシームレスな点です。
商品ページのユーザーコメントを見ると、その仕様変更を惜しむ声が多く、私も同じ気持ちですが、同時に商品開発の難しさも感じます。
おそらく、ユーザーが望む生地の切って出しのシームレスタイプは、素材が薄く縫込みもないため、本当に肌とシームレスで着心地の良い一着ですが、その分、他のユニクロ商品と比べ耐久性の面で問題が多かったんじゃないかと予想します。
ユニクロはその問題を解決するため、袖と裾部分を縫い込んで強度を持たせたけど、ユーザーからは不評に終わってしまったと。
ユニクロのように商品のリサイクルも自社で行ってる企業なら、「リサイクルボックスで使用済みのエアリズムを回収して、次回購入クーポンを配る」みたいな施策もでき、寿命の短い商品でもSDGs に適うストーリーを紡げると考えますが実際はどうなんでしょうか?
もしかしたら、加工が難しく不良率が高まるなど、ユーザーからは見えない製造過程での課題があったのかもしれません。
ただ結論、多少の着心地は劣ったとしても圧倒的に便利な一着に変わりはありません。
■エアリズムのベンチレーション活用
過去に、「寒いの苦手人の洋服選び~ユニクロと無印良品を活用して~」の記事で紹介しましたが、エアリズムは冬場でも蒸れないベンチレーション対策で重宝する一枚です。
内容をかいつまんで説明すると、
- 湿度調整として無印「汗取りパッド付シリーズ」、ユニクロ「エアリズム」をベースインナーで着用。
- 透湿保温目的で無印良品「綿とウールで真冬もあったか」上下シリーズをインナーとして着用。
- 保温目的でアウターやパンツに、ユニクロの「防風シリーズ」や「ブロックテックシリーズ」を着用。
①ベースインナー(湿度調整)、②インナー(透湿保温)、③アウター(防風保温)で、①の肌に近いほど湿気によるベタつきを減らし、③の外側に行くほど保温力を高め空気の断層を作ることを目的としてます。(トップスは自由)
シームレスタイプのエアリズムは、①の役割を果たしていて、このような重ね着を前提とした場合に、縫い目のない素材だとストレスを最小限に抑えられる貴重な一枚です。
今回は、縫い目がありその分、摩擦は大きくなりますし、素材も少し分厚くなってる気がしますが、それでも余りあるほどに使い勝手の良い商品です。
これからの時期、ますます重宝することは間違いないでしょう。
■ユニクロ購入戦略
ユニクロのお買い得シーズンは、1月4月7月10月の年4回と見ています。
単純にシーズン代わりによる商品入れ替えの時期であり、それに伴う値下げが理由です。
加えて、ここ数年のユニクロの在庫管理を見ていると、在庫コントロールの精度の高まりを非常に感じます。
過剰在庫による値引き(による利益減)を極力無くすため、過去のデータを駆使して適正在庫を導き出し、機会ロスと値下げロスを徹底的に排除する姿勢がヒシヒシ伝わってきます。
おそらく、商品のジャンル毎にサイズや色はどのくらい作ればよいかを把握していて、予想が外れることも見越しそれより少ない数を生産しているのでしょう。
追加生産もそこまで熱心に行っているようには見えません。
その代わり、新規商品の投入頻度を多くして、売上増を狙っている感じです。
また、耐久力のある商品が多いため、定番商品であっても毎年継続的に販売されることは意外と少ないです。(今回のシームレスエアリズムのように)
そのため、値下げは1回(20%)のタイミングで買ってしまうのが良いです。
それ以上値下げされる場合もありますが、基本的にオーバーサイズや色が特殊など、例外的な場合になります。
コラボ商品がほしい場合は、年4回チェックしたほうが良いですが、そうでないなら10月と1月だけで十分かもしれません。
最後に、気に入った商品があったら、ほしい枚数はその時期に確保することを強くオススメします。
■おまけ
ユニクロレディース愛好家として、今シーズンの新商品はいい商品が多いなと感じました。
しかし、ボタンありの商品のため購入には至りません。
男女平等には、こういった部分の意識改革も必要じゃないでしょうか?
レジ袋有料化のように直接的な影響はなくても、人々の意識を変える意味は大きいです。
ボタンの位置を揃えて無印商品のように「性別のない服」(統一サイズ)を目指してほしいですが、その際、「ボタンはどっちがスタンダード?」で揉めそうですよね。
正直、どちらでも良い、というか女性主体の左ボタンに合わせる方向で、性別シームレスの服装がもっと増えることを願います。
レーヨンやサテンのような雰囲気の、光沢感が合ったりアンニュイな感じの服装は、女性ラインとして出ることが多く、男性側ではあまり見かけない現状です。
大手企業が、男らしい装い、女性らしい格好に対して、経済合理性を持ちながらも挑戦的なメッセージがあると、社会の雰囲気や価値観は目に見えて変化しそうな気がします。
ユニクロや無印良品の商品開発担当者に届きますように。